Gainsight NXTリリースノート 2024年2月

コックピットとサクセスプランの権限強化

Gainsightでは、コックピットモジュールとサクセスプランモジュールの権限を強化する新機能を発表します。コミュニティからのフィードバックにより、コックピットモジュールとサクセスプランモジュールに、より正確なユーザー制御が導入されます。

コックピットにおける拡張機能:

コックピットの設定が改善され、管理者がユーザーの操作をより適切に制御できるようになり、データのセキュリティと効率が向上しました。

管理者は、ユーザーがコックピットにおいて次のアクションを実行できないように制限できるようになりました:

• コールトゥアクション (CTA) の削除。

• 新しいCTAの作成。

• プレイブックの適用。

サクセスプランにおける拡張機能:

Gainsightではさらに、CSMとパートナーが使用するサクセスプランをアップグレードし、管理者による制御を強化して、より優れた管理とセキュリティを実現しました。この追加により、サクセスプランを管理するためのより安全で制御された環境が保証されます。

管理者は、ユーザーがサクセスプランにおいて次のアクションを実行できないように制限できるようになりました:

• サクセスプランの削除。

• 新しいサクセスプランの作成。

• サクセスプランへのテンプレートの適用。

• サクセスプランの共有。

これらの設定がカスタムバンドルにどのように適用されるかについては、 権限バンドル  の記事を参照してください。

 レポートでのインライン編集

Gainsightでは、レポートにインライン編集機能が導入され、CSM向けのデータ編集プロセスが合理化されています。インライン編集は、個別の編集画面への遷移を省略することにより、データ管理を簡素化し、時間を節約し、複雑さを軽減します。 

CSMは、情報ページから離れずにレポートページで情報を簡単に直接更新できるようになり、直感的なスプレッドシートのようなエクスペリエンスを提供しています。インライン編集による変更では、手動による保存を不要とし、データが最新かつ正確であることが保証されます。 

この機能は、Low Volume（低容量）のカスタムオブジェクトをすべてサポートし、CSMの効率を高め、Gainsightプラットフォームにおいてカスタマーサクセスワークフローのための完全なソリューションを提供するという当社の目標に沿うものです。

インライン編集の主なメリット:

• 手動による保存操作が不要になり、変更内容が即座に表示されるため、正確で最新の情報が得られる。

• CSMは生産性を高めることができ、データ編集のために複数の画面を移動するのではなく、重要なタスクに集中することができる。

• インライン編集により、手動によるデータ入力に伴うエラーのリスクを軽減し、データの精度向上に貢献できる。

インライン編集を有効にするには、レポートモジュールの管理者は設定ページからインライン編集の有効化のトグルスイッチをオンにする必要があり ます。インライン編集の設定方法に関する詳細については、基本レポートの作成方法の記事を参照してください。

注意:

• Low Volume（低容量）のカスタムオブジェクトフィールドのショーミーをドラッグすると、インライン編集が設定されます。

• スーパー管理者はオブジェクトレベルでインライン編集可能フィールドを制御し、レポートモジュール管理者はレポートレベルでインライン編集可能フィールドを処理します。

• システムフィールドとルックアップフィールドは、インライン編集ではサポートされていません。

Gainsight Reportingにレコードを追加

Gainisightでは、管理者とエンドユーザーの両方のユーザーエクスペリエンスを向上させるために、「レポートへのレコード追加」機能を導入しました。この拡張機能により、ユーザーは移動せずにレコードページに新しいレコードを簡単に追加でき、時間を節約し、複雑さを軽減できます。この機能拡張の主な焦点は、シームレスなレコード管理を実現し、まとまりのあるユーザーエクスペリエンスを確保することです。 

レコード追加ボタンは、すべてのレポート消費領域でサポートされており、管理者はユーザーエクスペリエンスをカスタマイズすることができます。  この改善により、ワークフローにおけるユーザーの中断が大幅に軽減され、Gainsightレポートの効率とユーザビリティが向上します。

レコード追加の主なメリット:

• データ入力プロセスを簡素化し、レポート管理をより簡易化する。

• すべてのレポート使用領域で、まとまりのあるユーザーエクスペリエンスを確保する。 

新しいレポートのレコードの追加を有効にするには、レポートモジュールの管理者が設定ページから「新しいレポート向けのレコード追加の有効化」トグルをオンにする必要があり ます。

注意:

• レポートモジュールの管理者は、どのレポートがレコードの追加機能を有効するかを決定できる。

• CSM/管理者/スーパー管理者は、レポート管理者がレポートのレコード追加機能を有効にしている場合、インライン編集により新しいレコードを追加できる。

Horizonアナリティクスプラットフォームにおける機能拡張

単独の製品リクエスト

単独の製品リクエスト機能は、Aha!以外の製品管理ツールを使う顧客を含む、より幅広い顧客に対応できるように設計されており、Productboard に加えて、製品管理ツールを使っていないユーザーも含まれています。

単独の製品リクエストの主な利点は次のとおりです:

• インテグレーションに対する待ち時間の短縮：さまざまな製品管理ツールを使っているお客様は、インテグレーションを待つ必要はもうありません。大幅な遅延がなく製品リクエスト機能を使うことができるようになりました。

• 製品リクエストの構成「製品リクエスト管理者」ページの新しいオプションを使うと、管理者は製品管理ツールをインテグレーションせずに製品リクエストを構成することができます。これにより、管理者は自分のニーズに応じて製品リクエストのプロセスをカスタマイズすることができます。

• 手動ステータスの追加：管理者は、レビュー保留、承認、拒否、配信済みなどの機能拡張リクエスト (ER) ステータスを手動で追加することができます。

• サマリウィジェトのカスタマイズ：管理者は、サマリウィジェットに含めるERステータスを選択して、製品リクエストのパーソナライズかつ合理化されたビューを提供することができます。

この機能は、ユーザーにより優しく適応性のある製品リクエスト機能を提供し、現在の製品管理ツールに関係なく、すべての顧客にシームレスな体験を保証することを目的としています。これにより、管理者は構成に対する制御が強化され、インテグレーションに対する依存度が軽減されます。

Horizonタイムラインによる管理者体験の簡素化

Gainsightは、タイムライン管理ページの大幅な再設計に着手し、Horizonの一環として新しい体験を導入しました。インターフェイスを簡素化し、より視覚的に直感的な体験を提供し、タイムラインアクティビティの作成プロセスを最適化することで管理者を支援することを目的としています。

主な改善点：

• 機能の使い勝手向上

  • アクティビティ タイプを作成するためのワークフローが合理化され、よりスムーズな体験が実現されました。

  • 明確さを高めるため、レコードに関連する構成を改良しました。

• フィールドの再配置とプレビュー

  • 管理者は、[アクティビティタイプの作成] 画面内で直接フィールドの順序を並べ替えるだけでプレビューすることができます。

• 合理化された構成

  • 冗長だった構成が合理化されました。管理者は会社と関係のどちらかを選択できるようになり、すべてのアクティビティに対してグローバルアクティビティタイプを選択する必要がなくなりました。 

インターフェイスに加えられた変更の詳細については、Timeline Horizon Experience For Admins Change Documentアーティクルを参照してください。

高度なプログラムでのタイムゾーンの導入

Gainsightでは、高度なプログラムにタイムゾーンの機能拡張が導入されています。以前は、管理者はさまざまなソースとスケジュールに依存しており、さまざまなタイムゾーンの参加者をプログラムに組み込んで、メールが適切なタイミングでトリガーされるよう処置する必要がありました。タイムゾーンの機能強化のおかげで、このプロセスが簡素化されました。管理者は、すべての参加者に対して1つのソースを使うだけで、プログラム全体のメール送信の遅延を簡単に設定することができます。

ビジネス使用例：

同じタイムゾーンの参加者に対して、管理者はプログラム全体の日時を設定し、営業時間内 (例: 午前9時から午後5時まで) または1日の特定の時間内にすべてのメールを送信することができます。

さらに、管理者は単一プログラム内で特定の時間制限なしに、営業時間内にアンケートなどのメールを送信したり、ありがとうメッセージなどの他のメールを送信したりすることができます。

 アドバンスプログラムでのタイムゾーンの導入

Gainsightは、再設計されたアドバンスプログラムにクエリソースを導入しましす。この機能強化により、管理者はジャーニーオーケストレーター内のデータ準備ツールを活用してクエリを簡単に作成することができるようになりました。この合理化されたプロセスには、単一のデータ セットを使ってクエリを作成することが含まれ、管理者はGainsightから個々のレコードを取得することができます。 

この機能により、特定のニーズに合わせてクエリをカスタマイズできる柔軟性が提供され、ジャーニーオーケストレーターでのデータの取得と利用の全体的な体験が向上します。

事前定義されたジャーニーオーケストレーターのテンプレート

Gainsightは、ジャーニーオーケストレーターでのジャーニー作成プロセスを強化するために、アドバンスプログラムに事前定義されたテンプレートを導入しています。この機能の主な目的は、一般的なタイプのカスタマー ジャーニーを作成するための簡単で効率的な方法を管理者に提供し、毎回最初から開始する必要をなくするためです。 

事前定義されたJOテンプレートの主な利点は次のとおりです:

• 簡単なジャーニーの作成: 管理者は、アンケート、簡単なメールでの通知、オンボーディングシーケンスなどの一般的なジャーニー タイプに事前定義されたテンプレートを活用することができます。

• 事前設定されたアクションステップ：事前定義されたテンプレートには事前構成されたアクションステップが備わっており、管理者はジャーニーの作成を迅速に開始することができます。

• 柔軟なカスタマイズ：管理者は、事前定義されたテンプレートの構成を、特定の要件を満たすようにカスタマイズすることができます。

この機能強化は、ジャーニー作成体験を合理化し、管理者が独自のニーズに合わせて効率とカスタマイズの適切なバランスを図れるようにすることを目的としています。

 他のJOソースを使って追加のCSVをアップロードする機能

Gainsightは、ジャーニーオーケストレーターの次のソース内に追加のCSVファイルをアップロードする機能を提供します: 

• セグメント

• データスペース

• クエリ

• イベント

これにより、ジャーニーオーケストレーターでセグメント、データスペース、クエリ、またはイベントを毎回作成するプロセスが簡素化されます。管理者は CSVファイルを直接アップロードして、参加者をプログラムに追加することができます。最大5つのCSVファイルを任意のソースにアップロードすることができます。管理者は、高度なプログラムのオーディアンスページからソース情報の簡単な概要を表示することもできます。

この機能強化は、ジャーニーオーケストレーターワークフローの効率を向上させ、より直感的で合理化された体験をユーザーに提供することを目的としています。

事前定義されたメールテンプレート

Gainsightは、Gainsight内でメール通信を作成する効率を高めるように設計された定義済みのメールテンプレートを導入し、管理者がメールテンプレートを簡単かつ効果的に構築するための方法を提供します。 

事前定義されたメールテンプレートの主な利点は次のとおりです:

• 事前定義されたテンプレート：事前定義されたテンプレートは事前に構成されており、管理者はメールテンプレートの作成を迅速に開始できるため、最初からそれを作成する必要がなくなります。

• 柔軟なカスタマイズ：管理者は、事前定義されたメールテンプレートの構成を、特定の要件を満たすようにカスタマイズすることができます。

利用可能な事前定義されたメールテンプレートは次の10通りです：

• アンケートメール

• インラインアンケートメール

• アンケート謝礼メール

• アンケートリマインダーメール

• ウェルカムメール

• 製品機能を記載したオンボーディングメール

• ニュースレター

• ウェブセミナー

• 更新

• トレーニング

 メールテンプレートビルダーの拡張機能

Gainsightでは、メールテンプレートビルダーにいくつかの機能強化が導入されており、管理者はメールテンプレートのデザインと機能をより柔軟に制御することができるようになります。主な拡張機能は以下の3つです：

• 新しいソーシャルメディアアイコン：管理者は、ソーシャル要素にて利用可能なさまざまなソーシャルメディアアイコンから選択することができるようになりました。管理者は、一度に最大5つのアイコンを選択することができます。

• ボタンの角の丸み：管理者は、新しい角の丸め機能を使ってボタンの外観をカスタマイズすることができます。丸めレベルを増減して、必要な視覚効果を達成することができます。

• 新しいフィルター：メールテンプレートでは、追加のフィルターが提供されるようになりました－ 作成者および変更者管理者はこれらのフィルターに基づいてメールテンプレートリストを簡単にフィルターすることができるため、テンプレートの管理が効率化されます。

• テーブルのテーマ付け：管理者は、メールテンプレートビルダーのレポート要素の視覚的な一貫性を向上させるためにテーブルのテーマを選択することができるようになりました。

• ガイド付きプロンプトの増加：メールテンプレートでは、管理者を支援するためのガイド付きプロンプトの数が増加しました。この機能強化により、メールテンプレートの作成時に、さまざまな製品領域でサポートされる各要素が増加します。さらに、デフォルトのマッピング (トークン、アンケート、レポート) がメールアシストとプレイブックでのみサポートされていることも通知されます。これらの改善は、ユーザー体験を向上させ、メールテンプレート作成時の潜在的な混乱を軽減することを目的としています。

これらの機能強化は、メールテンプレート ビルダー内でより多くの選択肢とカスタマイズ機能を、管理者が利用できるようにすることを目的としています。

重複する個人レコードを最小限に抑えるための一致基準

管理者は、個人管理ページから堅牢な個人一致基準を定義して、重複する個人レコードを最小限に抑えることができます。この一致基準は、ルールエンジン、コネクタ、個人管理セクション、または個人セクションを使って個人データをGainsightにインポートする際に、重複する個人レコードを減らす上で重要な役割を果たします。この一致基準を確立するために、管理者は、[個人] フィールドに加えて、[会社の個人] および [関係者] フィールドの属性を利用することができます。  一致基準は、人物管理構成の解決キー機能を置き換えます。 

<追加されるルールエンジンおよびコネクタ ジョブのアーティクルへのリンク>

 ルールエンジンのテンプレートを使ってルールの作成を高速化

Gainsightは、Gainsightの管理を合理化するために設計された新しいルールテンプレート機能の発売を発表できることを大変嬉しく思います。この革新的な機能強化は、技術者以外の見込み客とお客様の両方に合わせてカスタム化されており、当社のプラットフォームをこれまで以上に簡単に利用できるようになります。

ルールテンプレート機能の主な特徴：

• 事前に構築されたテンプレートにアクセス：さまざまなビジネス課題に合わせてカスタム化されたテンプレートのライブラリにすばやくアクセスし、Gainsightの管理を合理化します。

• 業界に合わせたテンプレート：関連性があり効果的なカスタマーサクセスワークフローのための、Gainsightの洞察に基づいたベストプラクティステンプレートから選択します。

• 簡単なルール構成：事前構成されたテンプレートを使ってルールを簡単に作成し、シンプルさとカスタマイズを提供します。

• 反復と探索を促進：ユーザー体験と価値を向上させながら、管理者が新しいカスタマーサクセスワークフローを洗練および探索できるようにします。

この機能は、あらゆる規模の企業のアクセシビリティと影響力を強化しながら、管理者にとってのGainsightインタラクションに革命をもたらします。

ルールテンプレートを選択する方法の詳細については、ルールテンプレート 記事を参照してください。

データ権限の改善

データ権限に継承ルールが導入されたため、この最新のアップデートは管理者がカスタマイズ可能なOR/AND条件を通じてデータアクセスを正確に制御できるようになります。この機能強化は、さまざまなユーザーの役割に合わせてデータの可視性をファインチューンする必要があるという共通のビジネス課題に直接対処します。

以前は、オブジェクトが親オブジェクトからアクセス許可を継承した場合、「OR」条件が発生することが頻繁にありました。この条件により、誤って意図したよりも広範囲のアクセスが許可され、すべての子オブジェクト データがユーザーに公開される可能性がありました。

新しい継承ルールを使うと、管理者はパートナーユーザーが所有するCTAを表示できる条件を設定できる一方で、ベンダーユーザーは会社レベルでしかすべてのCTAを表示できません。