関係マージとリペアレント
この記事では、Gainsightにおいて管理者が関係マージ機能とリペアレント機能を使用する方法、およびGainsightの他のアプリケーションへのその影響について説明します。
概要
会社が所有権を統合または変更する場合は、顧客関係レコードを更新して、その変更を反映させることが重要です。更新しないままだとレコードが重複するので、レポートが不正確になり、ルールが誤適用され、タスクが誤配置される危険性が生じます。
この問題への取り組みにおいて、次の2つの主な機能が役立ちます。
- Gainsightにおける関係マージは、管理者が複数の関係を単一の包括的なレコードに統合できるようにすることにより、顧客関係の管理を簡素化するように設計されている。
- Gainsightにおける関係リペアレントは、関係の会社関連付けを変更することにより、管理者がダイナミックなビジネス環境に適応できる柔軟なソリューションを提供する。この機能は、会社の構造、所有権、戦略的事業再編成などの変更のために関係を再編成する必要がある場合に、特に便利となる。
制限:
- 異なる2つの関係タイプにまたがる関係はマージできない。
- 一度にマージできるのは2つの関係のみとなる。
- マルチ通貨テナントの場合、マージを開始するには、次の2つの条件が重要となる。
- 関係は、同じ関係タイプである必要がある。
- 関係は、同じ通貨ISOコードを持つ必要がある。
- マージ後に、失われた関係の360外部共有リンクを再共有する必要がある。
- マージ後に、失われた関係に対してサクセスプランが作成されている場合は、サクセスプラン外部共有リンク を再共有する必要がある。
- 関係のリペアレント後に、関係の360外部共有リンクを再共有する必要がある。
- 関係のリペアレント後に、関係の下にサクセスプランが作成されている場合は、サクセスプラン外部共有リンクを再共有する必要がある。
主な機能 |
機能/利点 |
ユースケース例 |
---|---|---|
会社間にわたる関係のマージ |
管理者は、異なる2つの会社の関係を結合することができる。 Gainsightでは確実に、ビジネス変化を正確に表現し、データの断片化を回避できる。 |
ポートフォリオ内の2つの会社がマージする場合、この新しい変化を反映させるために、Gainsightにおいてこの関係を統合できる。 |
同じ会社内での関係のマージ |
同じ会社内の重複する関係は、マージすることにより重複を排除できる。 顧客データを簡素化して、より明確なインサイトとレポートを提供できる。 |
不必要なまたは重複した顧客エンゲージメントが検出される場合は、これらをマージして、単一の包括的な顧客ビューを維持できる。 |
別の会社との関係のリペアレント |
複数の関係を別の会社に移動する柔軟性を提供する。 Gainsightを会社のリストラまたは再編に合わせて維持する。 |
事業部門が親会社から分離した場合は、Gainsightにおいて新しいエンティティとの関係をリペアレントできる。 |
重要:関係マージには、重複する関係レコードを自動的に識別してマージする機能はありません。その代わりに、データスチュワード機能では、潜在的にマージが必要になるような重複レコードに関する推奨事項が提供されています。
データスチュワードがデータ処理する方法に関する詳細情報については、データスチュワード:パーソン の記事を参照してください。
注意
関係マージを開始する前に、以下の情報を考慮する必要があります。
- 関係マージプロセスは永続的アクションであり、元に戻すことはできない。
- マージ後に、セカンダリ関係のアセットはソース会社と識別できない。統合されたデータは全てマスター企業のみに関連付けされます。
- マージ後に、セカンダリ関係および基になったデータは完全に削除される。
関係マージへのアクセス
関係マージ機能にアクセスするには、
- 管理 > コネクタに移動する。関係ページが表示される。
- 関係マージタブをクリックする。
関係マージタブは、2つのセクションで構成されます。
- マージ
- 親会社変更
マージ
マージセクションでは、マージの対象となるすべての関係とそのマージステータスのリストが表示されています。
会社オブジェクトの2つの関係レコードをマージし、それらのデータを1つのマスターレコードに結合できます。マージを作成するには、
- 新規マージをクリックする。関係タイプ選択の画面が表示される。
- 関係タイプ選択ドロップダウンリストから 、関係タイプを選択する。
- マージする関係を選択する。
注意:一度にマージできる関係は2つのみとなる。 - 標準マージをクリックする。マージ分析開始のウィンドウが表示される。
- 確認をクリックし て、分析を開始する。
- (オプション) マージが完了したときにメールを受信するには、メール通知の送信チェックボックスをオンにする。
マージページにおいて、現在のステータス列には、開始済みマージの分析進行中ステータスが表示される。
分析が完了した後は、現在のステータスがマージ準備完了に変更されます。
ここで、マージする関係を確認するか、あるいはマージプロセスをキャンセルすることができます。
マージプロセスのレビュー
成功レコードを選択して、マージする関係をレビューします。これらのレコードはマスターレコードと見なされ、失われた関係のレコードは削除されています。
レコードをレビューするには、
- レビューをクリックする。 マージ分析の画面が表示される。
- マージ分析において、提供されたレコードから成功レコードの設定オプションを選択する。
注意:最も影響が強い関係は、関係に組み込まれているフィールドの数と最新の変更日をベースに決定される。 - 次へをクリックして、関係データのエンリッチ化に進む。
- (オプション) 関係データのエンリッチ化において、各関係から個々のフィールドを選択し、成功レコードとして設定する。
- 次へをクリックして、キーインプリケーションのレビューに進む。
- キーインプリケーションのレビューにおいて、製品のさまざまなエリアの影響のマージチェックボックスをオンにする関係を選択する。
- (オプション) 進行状況を保存して、このセクションまでの進行状況を保存する。
- マージをクリックする。マージプロセスが正常に開始された。
マージプロセスのキャンセル
マージプロセスをキャンセルするには、
- 縦の3ドットメニューをクリックする。
- キャンセルをクリックする。 マージアクティビティのキャンセルのダイアログボックスが表示される。
- 確認をクリックして、マージプロセスをキャンセルする。
親会社変更
関係の親会社を変更することができます。これにより、Gainsightをあなたの会社のリストラや再編に対応させながら、別の会社との関係を柔軟に移行することができます。
注意:
- 複数の関係を一度にリペアレントするコトができる。
- 一度に最大100の関係をリペアレントできる。
親会社を変更するには、
- 管理 > 関係 > 関係のマージ >親会社変更をクリックの順位移動する。
- 親会社変更セクションにおいて、会社変更をクリックする。
- 表示されたすべてのレコードから、変更する親会社の関係のチェックボックスをオンにする。
- 会社変更をクリックする。 新しい会社選択の画面が表示される
- 新しい親会社検索ボックスから、新しい親会社名を検索する
注意:選択済み関係の古い親会社のGainsight ID (GSID)は、新しい親会社のGSIDに置き換えらる。
- 次へをクリックします。キーインプリケーションのレビュー 画面が表示される。
- キーインプリケーションのレビューにおいて、関係を選択して、製品のさまざまなエリアの影響チェックボックスをリペアレントする。
- 保存をクリックする。関係が正常にリペアレントされた。
注意:
- スコアカード履歴オブジェクトとスコアカードファクトオブジェクトでは、古い親会社を参照する会社ルックアップフィールドが自動的に更新され、新しい会社を参照する。
- CSQLでは、認定済みリードが新しい親会社に自動的に割り当てられる。
関係マージの影響
各製品エリアへの関係マージの影響は、下の表に示されます。
製品エリア |
影響 |
---|---|
レポートとダッシュボード |
セカンダリ会社のGSIDを含むフィルターは、マスター会社のGSIDに置き換えられる。 |
コックピット |
CTA、関連付けられているピープルの詳細、および失われた関係とマスター関係のカレンダー統合を同期する。 |
サクセスプラン |
サクセスプランとCTAを自動的に更新し、マスター関係に対応させる。 |
サーベイ |
顧客のフィードバックを更新して、マスター関係に対応させる。 |
テキストアナリティクス |
顧客の声のテキストフィードバックおよび関連するセンチメントを更新して、マスター関係に対応させる。 |
タイムライン |
マージ後に、すべてのタイムラインエントリがマスター関係に移動するようにする。関係が別の会社とマージされた場合、すべてのエントリも同じように移動する。 |
スコアカード |
スコアカード履歴および失われた関係のスコア更新に関連するタイムラインエントリを削除する。マージ後に、スコアカードリゾルバーはスコアカードをマスター関係に割り当てる。 |
CSQL (カスタマーサクセス認定リード) |
失われた関係の認定リードをマスター関係に自動的に割り当てる。 |