会社マージ
重要 - 画像/情報は四半期ごとのリリースで更新されます!
四半期ごとのリリースにて、最新の機能・情報を反映し、画像を含めた情報は更新されます。
本文書は管理者が会社マージ機能を使う方法および、これがGainsightの他のアプリケーションに影響を及ぼすことについて説明致します。
概要
会社が他の会社を買収あるいは統合した場合、変更に合わせて当該記録を更新する必要があります。また、同一会社の記録が重複すると、不正確な報告が生じたり、規則適用エラーや誤った作業追跡が発生します。
会社マージ機能は管理者がこのような問題に対応し、当該会社の記録を統合して単一のマスター記録にデータを統合することに役立ちます。
重要:会社マージ機能は自動的に会社記録を統合したり、統合する必要がある記録を認識することは出来ません。しかしながら、データスチュワード機能は、統合する必要がある重複会社記録を推奨します。データスチュワードのデータ処理の詳細は、重複会社の認識 (近日公開予定) 文書を御参照下さい。 |
制限:
- この機能は一度に二つの会社のみを統合することが出来ます。
- 会社マージ機能は異なった通貨単位を使っている会社を統合することは出来ません。
メモ: 二つのアカウント記録がSalesforce内で統合された場合、Gainsightの当該会社記録は、管理者が手動で統合する必要があります。
重要:アカウント統合後、SFDCデータに一致するように会社マージを完了させる場合、マスターSalesforceアカウントをマスター会社としている会社を選択することが重要です。これを実行しないと、統合されたSalesforceアカウントと関連付けされていない統合会社が作られる結果となります。
主要用語
以下は、会社マージ機能に関連する主要用語です:
- マスター会社:会社マージにおいて一次記録として選択された会社がマスター会社です。他の会社の記録は全てマスター会社に統合されます。
- 二次会社:会社マージにおいてマスター記録として選択されない会社が二次会社です。二次会社の記録は全てマスター会社に統合されます。
注意
会社マージを開始する前に、以下の情報を考慮して下さい:
- 会社マージ過程は、恒久的な作業であり、元に戻すことは出来ません。
- 統合後、二次会社から統合した記録は、ソース(二次)会社のものとして認識することは出来ません。統合されたデータは全てマスター会社のみに関連付けされます。
- 統合後、二次会社とそれに関連付属するデータは存在しなくなります。
会社マージへのアクセス
以下のページから会社マージ機能へアクセスすることが出来ます:
データ管理から会社マージへのアクセス
データ管理ページを使った二会社の記録統合:
- 管理>顧客データ>データ管理へナビゲートします。
- オブジェクトタブから、会社オブジェクトを選択します。
メモ: 必要な会社オブジェクトを見つけるには、検索あるいはフィルターオプションを使うことが出来ます。 - データタブをクリックします。
- 統合する必要がある記録の横にあるチェックボックスを各々選択します
- 会社マージアイコンをクリックします。会社マージページが表示されます。
メモ: 会社マージアイコンは、二つの記録を選択した時のみに使用可能となります。
- 会社マージページで、マスターと二次会社の記録を統合します。記録統合の詳細は、本文書の会社マージセクションを御参照下さい。
会社ページから会社マージへのアクセス
データ管理ページに足して、Gainsightの会社ページからも会社マージをすることが出来ます。会社マージ機能へアクセスするには、以下に従ってください:
- 管理>顧客データ>会社へナビゲートします。
- データオペレーションタブをクリックします。
- 統合する必要がある記録の横にあるチェックボックスを各々選択します。
- 統合をクリックします。
メモ: 統合オプションは二つの記録を選択した時のみに使用可能となります。
- 会社マージページで、マスターと二次会社の記録を統合します。記録統合の詳細は、本文書の会社マージセクションを御参照下さい。
会社マージ
会社マージページは、会社オブジェクトの記録を統合して単一のマスター記録に統合することに役立ちます。
二つの会社を統合するには、以下に従います:
- マスター会社を選択します。この会社は当該GSIDを維持し、二次会社はマスター記録に統合されます。
注記:対応SFDCアカウント記録と一緒に会社を統合したい場合は、マスターSFDCアカウントに対応する会社をマスター記録として選択します。 - (オプション)全ての領域を表示するには、全領域表示のオプションを選択します。 初期設定では、会社の値が異なっている領域のみが表示されます。
- マスター会社に維持する必要がある領域を選択します。
- 統合された記録の一つから全領域の値を使いたい場合は、一括選択のチェックボックスをクリックします。
- (オプション)数字領域では、集合タイプ領域を選択します。これは、マスター会社用に一つの領域データを選択しないで、二つの数字あるいは通貨領域間のデータを集合することに役立ちます。以下に利用可能な集合オプションを掲げてあります:
- SUM:一緒に追加した二つの値の合計。
- MIN: 二つの記録間の領域最低値。
- MAX: 二つの記録間の領域最大値。
- AVG: 二つの値の平均。
このオプションは、一つの会社にある数字あるいは通貨領域の値がもう一方の会社の値と重複しない場合に有用なものです。
買収によって二つの会社が統合した場合を想定してみましょう。各会社の会社オブジェクトには、異なった人員の従業員記録があります。従って、従業員領域を合計オプションを使って集合する方が、一つの領域値を他の領域と比較して選択するよりも効率的となります。
- 統合をクリックして会社マージを開始します。統合作業の影響を示す統合会社グループが表示されます。
- 表示文を全て読み、該当チェックボックスをクリックして承諾します。
- 確認をクリックします。
会社合併履歴
会社マージ履歴ページでは、管理者が組織内で実施された全ての会社マージ履歴を参照することが出来ます。会社データの変更履歴の詳細が表示されます。
以下に従って会社マージ履歴を参照します:
- 管理>顧客データ>データ管理へナビゲートします。
- 作業タブをクリックします。
- 作業更新ドロップダウンリストから、会社マージ履歴を選択します。
会社マージ履歴セクションが表示され、組織内で実行された会社マージが全て表示されます。以下の情報が各ログ項目に提供されます。
- 開始日時
- 終了日時
- 統合された会社
- ステータス
- 統合者
統合会社、ステータス、あるいは統合者のパラメーターを使って特定ログを検索することが出来ます。作業日、オブジェクト、あるいは作業タイプを使ってフィルターをかけ、検索を絞ることも可能です。
詳細情報を参照するには、特定ログを拡張します。ログ概要が表示され、全てのオブジェクトと、会社マージ中に成功あるいは失敗した更新オブジェクトとモジュールを全て表示します。
会社マージ機能の影響
下記に、会社マージが各モジュールに及ぼす影響詳細が掲げられています。以下の表から影響の概要を確認することが出来ます:
アプリケーション機能 |
影響 |
---|---|
全てのタイムライン入力、CTA、サクセスプランはマスター会社へ移行されます。 |
|
マスター会社のC360のみがアクセス可能となります。 |
|
二次会社の関係はマスター会社へ移行されます。 |
|
カスタムオブジェクト |
二次会社のGSIDを含む会社記録を参照するオブジェクトは、マスター会社のGSIDに更新されます。会社オブジェクトを参照しないオブジェクトは変更されません。 |
二次会社のGSIDを含むフィルターはマスター会社の当該フィルターと差し替えられます。 |
|
フィルター、タスク、活動における二次会社のGSIDはマスター会社のGSIDと差し替えられます。 |
|
マスター会社の履歴は維持され、二次会社の履歴は削除されます。Scorecard Resolver は統合された会社のスコアカード構成を検討します。 |
|
二次会社に関連する従業員はマスター会社へ移行されます。 |
|
二次会社に関連付けられたトークン、Survey 2.0の対応と報告書はマスター会社へ関連付けされます。 |
|
参加者の中で二次会社に参照されるものはマスター会社に変換されます。 |
|
二次会社に関連する調査回答はマスター会社に関連付けされます。 |
|
二次会社の使用データはマスター会社へ移行されます。 |
|
統合された会社の通知設定はマスター会社へ移行されます。 |
360
会社マージは360ページで以下の影響を及ぼします:
- マスターC360ページ:会社マージ完了後、マスター会社のC360 のみが保存されます。このC360 ページは、統合された二社のデータを表示します。二次会社のC360ページは利用できなくなります。
- マスター会社へ移行された「関係」:「関係」の詳細は、「関係」セクションを御参照下さい。
- スポンサー追跡:会社マージ完了後、二次会社のC360>スポンサー追跡ページにリストされていたスポンサープロファイルはマスター会社のC360>スポンサー追跡ページに表示されます
タイムライン
二社が統合されると、統合された(二次)会社のタイムライン入力は全てマスター会社のタイムラインへ移行されます。
メモ: 現在のところ、どのタイムライン入力を移行するかを選択することは出来ません。会社マージが完了すると、全てのタイムライン入力がマスター会社へ移行されます。
データ管理
会社マージはデータ管理で以下の影響を及ぼします:
- 会社マージ中、会社オブジェクトを参照するGSID領域が更新されて、二次会社のGSIDがある場合、これをマスター会社のGSIDと置き換えします。こうすることによって、この参照機能を使う規則や報告書の誤作動を防ぐことが出来ます。
- 会社オブジェクトを参照しないGSID領域は、二次会社のGSIDが含まれていても、会社マージ中に更新されません。こうすることによって、顧客がGSID保存にオブジェクトを使用している場合にGSIDが書き換えられることを防ぎます。
報告書とダッシュボード
会社マージは報告フィルターに影響を与えます。二社が統合する場合、マスター会社のみが報告フィルターに表示されます。例えば、ABCとAIVAと呼ばれる二社を統合してABC社をマスター会社とした場合、報告フィルターにはABC社のみが表示されます。
報告用のダッシュボードや他の部分にも同じ動作が適用されます。
関係
「関係」機能が組織内で使用可能とされている場合、二次会社と関連付けられている全ての「関係」は、会社マージ中にマスター会社へ移行されます。例えば、マスター会社(M1)が4つの「関係」と関連付けられており、二次会社(S1)が5つの「関係」と関連付けられている場合、会社マージ後、マスター会社は9つの関連付けられた「関係」を持つこととなります。
コックピットとサクセスプラン
会社マージはCTAとサクセスプランに影響を及ぼします。二社が統合されると、二次会社に関連する全てのCTAとサクセスプランは、タスクと目的を含めてマスター会社内へ移行されます。マスター会社は統合された全てのCTAとサクセスプランを列挙表示します。
メモ:
- CTAとサクセスプランは、オープン、活動中、ドラフト、クローズ扱いなどのステータスと一緒に全てマスター会社へ移行されます。
- 「関係」CTAと「関係」はマスター会社へ移行されます。マスター会社内へ移行された「関係」は全てのCTAとサクセスプランのリストを表示します。
Eメール支援
会社マージは、Eメールテンプレートにあるトークン、調査、報告書に影響を及ぼします。二社が統合されると、二次会社に関連付けされていたトークン、調査回答、報告書は全てマスター会社に関連付けられて表示されます。マスター会社には全てのトークン、調査回答、二次およびマスター会社のレポートが両方が表示されるようになります。
ジャーニーオーケストレーター
二社が統合されると、参加者の中で子会社と参照されていたものが親会社に変換されます。
参加者が、既にジャーニーを入力していた場合は、ジャーニーを続けて、評価された場合に、クエリビルダー同期化、計算領域、条件待機などで親会社を参照対象とします。
スコアカード
二社を統合すると、マスター会社の履歴が維持されます。二次会社のスコアカード履歴、事実、自動的作業は全て削除されます。しかしながら、二次会社でスコアカードに作成された手動作業はマスター会社のタイムラインに維持されます。二次会社に関係スコアカードがあった場合、このスコアカードの履歴、事実、作業は親会社に振り替えられます。
統合完了時点で、Scorecard Resolver が検討するマスター会社に適用されるスコアカードが適用対象となります。
調査
二社が統合すると、二次会社に関連した調査回答は全てマスター会社に関連付けされます。マスター会社は二次会社とマスター会社の調査回答を全て表示します。例えば、(C1)社が10件、(C2)社が15件の回答を得たとすると、C1とC2を統合してC1をマスター会社とした時点で、C1社は25件の回答を得たということとなります。
メモ:
- JOあるいはGainsightを介して送付された調査Eメールのリンクは、会社の統合後も有効です。統合前のEメールリンクで収集された調査回答は、マスター会社が所有することになります。
- マスター会社のC360ページは、二社の統合回答を表示します。
人員管理
二社を統合する場合、二次会社に関連する人員の会社IDはマスター会社の会社人員オブジェクトに置き換えられます。
統合前に二次会社のC360>個人リスト画面で参照できた個人記録は、マスター会社のC360ページで参照することが出来ます。
C360/R360ページの個人リストの詳細は、360文書の個人セクション をご参照下さい。
メモ: 個人がA社とB社に関連しており、B社がA社に統合した場合、二つの重複記録がA社の会社個人オブジェクトに存在することとなります。
ルールエンジン
二社を統合すると、二次会社のGSIDが如何なる規則に使われていた場合、この領域は自動的にマスター会社のGSID領域と差し替えられます。例えば、Abbett社とAcme社が合併してAbbett社がマスター会社とされた場合、Acme社のGSIDが如何なる規則に使われていた場合は自動的にAbbett社のGSIDと差し替えられます。
- 二次会社のGSIDを規則フィルターに使った場合、当該GSIDは自動的にマスター会社のGSIDと差し替えられます。しかしながら、二次会社の名前GSIDをフィルターで使うと、二次会社フィルターには一つも記録が集合されません。
- 二次会社のGSIDを如何なるタスクに使った場合、当該GSIDはマスター会社のGSIDに差し替えられます。
- 二次会社のGSIDが規則の作業セクションに使った場合、当該GSIDは自動的にマスター会社のGSIDと差し替えられます。