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Gainsight Japanese Localization

アダプションエクスプローラークイックスタートガイド

概要

アドプション エクスプローラーは、Gainsightにおける顧客の使用状況データ管理に役立ちます。会社および/または個人レベルでの顧客の使用状況データは、彼らの資格情報とともに、日次および週次レベルの両方で保存できます。取り込まれたデータを使用して、管理者はRules Engineを必要とせずに新しい派生フィールドを定義できます。

アドプション エクスプローラーでは、企業や個人情報、時系列、権限オブジェクトに関するプロジェクトを構築することができます。会社、会社+インスタンス、個人、権限に関連する情報や指標を保存している。使用状況データがアドプション エクスプローラーオブジェクトに取り込まれると、管理者は新しいメトリックを計算要約し、エンドユーザーのためにこれらのプロジェクトがC360使用セクションで表示できるようにします。

ビジネスユースケースの例

  • 使用状況をベースに、別の機能または製品 (クロスセル) を販売する機会があるかどうかを知りこと。
  • ライセンス使用率と製品使用率を追跡すること。たとえば、ABCの顧客は 1か月あたりのメール数 (ノルマ) があり、使用率が75%を超える場合、パッケージをアップグレードするために、CTAを作成し顧客に連絡します。
  • 顧客が製品や機能を確実に採用するためのサクセスプランを作成すること。
  • 顧客による製品または機能の使用状況を、同様の顧客の使用状況にベンチマークすること。
  • 既存の使用状況と資格をベースに、顧客への売り込みの可能性があるかどうかを確認すること。
  • 顧客の使用量が増加するかどうかのアラートを受け取ること。
  • 使用状況をベースに離反のリスクがあるかどうかを知ること。
  • 顧客がどの製品/機能を購入したか、それらがどのように採用されているか、使用されている上位の機能、システムを使う上位のユーザー、トレンド情報などを知ること。

アドプション エクスプローラーでプロジェクトを構成するプロセスには、次のものが含まれています:

  1. プロジェクト設定
  2. ソース接続の設定 (オブジェクト)
  3. 派生フィールドの構成
  4. ダッシュボードの設定
  5. ログ
  6. C360との統合

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プロジェクト

プロジェクトは特定のテナントのための分離された環境です。管理者は、1つのテナント内に単一または複数のプロジェクトを作成することができますが、2つのプロジェクト間でデータを共有することはできません。これは、プロジェクト間でルックアップが有効にされていないためです。

既存のプロジェクトを表示するには、 アドプション エクスプローラー > 管理 に移動します。プロジェクトリストのページが現れ、既存のすべてのプロジェクト(アクティブと非アクティブ)がリストアップされます。

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オブジェクト

プロジェクト内の使用状況データは、アドプション エクスプローラーのオブジェクトに取り込まれます。これらのオブジェクトを使用して、ダッシュボード設定 セクションのデータを分析することができます。アドプション エクスプローラープロジェクトで作成されたオブジェクトには、プロジェクト名のプレフィックスが付きます。

アドプション エクスプローラープロジェクトの利用状況データは、情報時系列資格の各オブジェクトに格納されます。

情報オブジェクト

会社および個人情報オブジェクトは、企業および個人に関連する基本情報が取り込まれるマスターオブジェクトです。たとえば、会社名、会社の所在地、個人名、個人の連絡先などです。これらのオブジェクトを使用して、過去N日間のページビューなどのエンティティの現在のスナップショットを保存することも可能です。

時系列オブジェクト

会社と個人の時系列オブジェクトは、日次または週次で追跡されるメジャーとディメンションデータを取り込むために使用されます。たとえば、製品の総ページビュー数、個人別の総ページビュー数などです。時系列カテゴリは、次のオブジェクトで構成されています:

  • 会社の日次時系列
  • 会社の週次時系列
  • 個人の日次時系列
  • 個人の週次時系列

資格オブジェクト

資格オブジェクトは会社レベルおよび個人レベル (日次および/または週次で) で特定のフィールドに定義された標準値を保持します。管理者は、これらのオブジェクトを使用して、会社レベルでは、 会社に100ユーザーライセンスを取得させ、個人レベルでは、ユーザには、生涯で10GBのストレージを取得させるなどという資格を取得します。資格カテゴリは、次のオブジェクトで構成されています:

  • 会社の資格
  • 個人の資格

Gainsightでアドプション エクスプローラーオブジェクトを使用

アドプション エクスプローラーオブジェクトは、Gainsightデータ管理ページにも表示され、ReportingやRules Engineなど、Gainsightの他の機能においても使用できます。

フィールド

フィールドは、使用状況データが情報、時系列、および資格オブジェクトに取り込まれた後は、特定ソースに関連付けられたオブジェクトの一部となります。オブジェクトのすべてのフィールドタブにおいて、管理者は、ソース接続の設定中に追加されるフィールドリストを表示することができます。

オブジェクトタブのすべてのフィールドを利用できるオプション、およびアドプション エクスプローラーオブジェクトにおいて派生フィールドを設定する方法に関する詳細情報は、オブジェクトにおけるフィールドと派生フィールド という記事をご参照ください。

ダッシュボード

アドプション エクスプローラーのダッシュボードは、顧客の利用状況データのスナップショットや、以下のようなインサイトを提供します。

  • ページタイトルごとの会社の総トップページビュー
  • 今週のトップ10ユーザーは
  • ビュー数トップ10ページは
  • 会社のARRコントリビューション
  • 顧客が属しているのはどのセグメントか
  • ある期間から別の期間への測定値の横並びグラフ

これらの個々のインサイトはすべて使用状況レポートと呼ばれ、そのようなレポートの論理グループはダッシュボードと呼ばれます。

アドプション エクスプローラーには、次の5種類のレイアウトがあります。

  • 会社:このダッシュボードは、指定された期間 (開始日と終了日を使用) における、会社とそのインスタンス (オプション) をベースにしてデータをフィルタリングします。
  • 個人:このダッシュボードは、指定された期間内 (開始日と終了日を使用) における、選択した会社とインスタンス (オプション) からの個人をベースにしてデータをフィルタリングします。
  • フリーフォーム:このダッシュボードには、特定のプロジェクトにロードされたすべての会社データのレコードが表示されます。たとえば、会社情報オブジェクトのセグメント化ARR フィールドを考えてみましょう。管理者は、Freeform Dashboardを使用して、Low Bandに属する企業のリストを確認し、必要なビジネスアクションを実行できます。
  • CSM: このダッシュボードは選択されたCSMに基づいてデータをフィルタリングします。CSMユーザードロップダウンリストに表示されるユーザーは、Gainsightユーザーオブジェクトから取得されます。
  • セグメント:このダッシュボードは、会社および個人情報オブジェクトの既存のセグメント化されたフィールドに基づいてフィルタークライテリアを設定します。たとえば、高いARRを有する会社のユニークページビュー の合計を表示するには、管理者はセグメント化されたARRフィルター条件を[高]に設定します。

使用状況レポート

使用状況レポートは、特定の設定に対する使用状況データを表示するダッシュボードの主要アーティファクトです。たとえば、管理者またはユーザーは、会社のページタイトル別の合計ページビュー、ページタイトル別の個人のページビュー、会社のARRコントリビューション、会社のセグメント化されたARRなどに対する使用状況レポートを追加できます。Gainsightのさまざまなタイプの使用状況レポートを以下に示します。

分析: ユーザーが閲覧したページ数、即ち過去X日間のユーザー毎のページビューの合計を確認すること。

コントリビューション: すべての顧客によって生成された合計ARRに対する顧客のARRコントリビューションを確認すること。

ヒートマップ: 顧客をARR向けにセグメント化するには、顧客をTotalPageViews向けにセグメント化すること。

ユーザーが最後にGainsightにログインした時刻: ユーザーごとのマックス(LoginDate)。

ユーザーがX日間アクティブだった日数: ユーザー毎の過去X日間のCOUNT(Distinct Date)。

特定の企業の測定値を会社グループと比較する: ARR > 100 万ドルの場合、全体ライセンスに占める総アクティブユーザー数の割合。

ログ

アドプション エクスプローラーにログインすると、管理者は、ソースレベルおよび派生測定値レベルに対して手動でジョブを稼働または実行することができます。管理者は、テストランを実行して、すべての設定、ソース接続などが正しく機能しているかどうかを確認することができます。テストランではデータをオブジェクトにロードしません。

注意: アドプション エクスプローラーでプロジェクトを実行またはスケジューリングするには、プロジェクトのステータスがアクティブになっていることを確認してください。

管理者は アドプション エクスプローラー > 管理 > プロジェクト詳細ページを通して、プロジェクトのLogセクションまで移動できますアドプション エクスプローラーでプロジェクトを手動でスケジューリング/実行する方法については、ログ 記事をご参照ください。

C360/R360との統合

管理者は、アドプション エクスプローラーでプロジェクトを作成した後は、アドプション エクスプローラープロジ ェクトのダッシュボードを、管理 > /R360レイアウトから/R360レイアウトの使用状況セクションに追加することができますアドプション エクスプローラープロジェクトのダッシュボードがC360レイアウトの使用状況 セクションに追加されると、CSMはC360ページで会社に関連付けられた使用状況 データを表示することができます。

機能の説明と利点

次の図に示すように、会社に複数のインスタンスがあるシナリオを考えてみましょう。管理者は、アドプション エクスプローラーを使用すると、会社+インスタンスレベルで使用状況データを追跡し、各インスタンスレベルでメトリックを計算できます。

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アドプション エクスプローラーの使用状況データは、会社、インスタンス、個人レベルで追跡可能です。次の図は、アドプション エクスプローラーの使用状況データのキメ細かさを示しています。

主な利点:

アドプション エクスプローラーは、データ品質イニシアチブを促進するためのフレームワークを提供するのに役立ち、ひいては、より適切で迅速な意思決定を行うのに役立つ、より高品質で安全な情報を提供します。

主な利点のいくつかを次に示します:

  • データの使用状況管理の機能を強化します。
  • パターンをベースに顧客を区分します。
  • データの設定を減らし、インサイトの価値を高めるまでの時間を短縮します。
  • 大小の顧客をセグメント化し、比較できるようにします。
  • 効果的なデータ統合を提供します。
  • データ不整合を最小化します。
  • より良い方法でデータにアクセスするを支援します。
  • C360、R360、GS Homeなど、他のGainsightサービスとのダッシュボード統合を実施します。
  • レポート作成目的のために、文字列、日付、ウィンドウ、ケース、式などのさまざまな関数とグローバルフィルターのサポート。
  • データのスケジュール粒度は、ユースケースに応じて、日次、週次、月次で設定できます。

制限事項と既知の問題

エリア

制限事項

フィールドのルックアップ

  • 使用状況レポートでは、最大5つのルックアップ フィールドを選択することができます。
  • 1レベルのルックアップのみが許可されています。

システムの制限

システム制限は各Gainsight機能の公平な使用制限であり、これらはすべてのGainsightパッケージに共通です。

目的

時間ウィンドウ

テナント別データサイズ(レコード数が伝えやすい)

~30GB

静的

対象者

ペルソナ

説明

管理者

アドプション エクスプローラーでは、管理者は企業および個人の使用状況データ時系列、権限オブジェクトに関するプロジェクトを構築することができます。 使用状況データがアドプション エクスプローラーオブジェクトに取り込まれると、管理者は新しいメトリックを計算要約し、エンドユーザーのためにこれらのプロジェクトがC360使用セクションで表示できるようにします。

これにより、顧客はデータの集計、スコアカードの作成、Call To Action(CTA)の作成、データの粒度に応じた利用状況のトレンドレポートの作成などを実行できます。

CSM/ユーザー

アドプション エクスプローラーは、エンドユーザーが製品やサービスをどのように消費、アクセス、使用するかを、顧客が理解できるように手助けします。Gainsightのアドプション エクスプローラーに保存された使用状況データを分析すると、採用促進、収益増加、より優れた製品の設計、優れた顧客サービスの提供、または既存の顧客の維持に役立つ洞察を得ることができます。

CSMが自社の製品やサービスがどのように消費されているかを知るのに役立つ、使用状況データメトリックの例を次に示します:上位10ページ - 過去30日間、上位ユーザーアクティビティ - 過去90日間、ユーザー別の週次ページビュー (過去90日間)、上位10ユーザー - 過去30日間 (一意のログインによる) および下位10ユーザー - 過去30日間 (一意のログインによる)など。

前提条件

機能

説明

オブジェクト設定のために接続を確立

  • Gainsight Managed S3 Bucketをデータ ソースとして使用するためには、Connectors 2.0ページからGainsight Managed S3バケットを設定します。Gainsight Managed S3 Bucketのセットアップ方法の詳細情報は、Gainsight S3 コネクタ 記事ごを参照ください。   
  • 管理者がSalesforceをデータ ソースとして使用している場合は、Gainsight組織からSalesforce                                                                 組織への接続が認証されていることをご確認ください。ソース接続の認証方法に関する詳細情報ついては、Salesforce コネクタ 記事の接続の作成をご参照ください。

ユーザー向けダッシュボードの作成

管理者は、アクセス許可バンドルを使用して、特定のユーザーに Analyticsページへのアクセスを許可することができます。これらの特定のユーザーは、プロジェクトでダッシュボードを作成および編集することができます。

はじめに

このセクションでは、アプリケーションの一般的な初期設定について説明します。このセクションには、次のセクションが含まれています。

アドプション エクスプローラーの要約

アドプション エクスプローラーには 、以下の2つのページがあります。

  • 管理
  • 分析

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管理 は、管理者がプロジェクトを作成し、ソース接続を設定し、主要な使用状況データに対するメトリックと計算を設定し、既存の設定がどのように機能しているかを確認し、使用状況レポートを作成/編集して、エンドユーザー/CSMのためにC360ページで表示できるようにする機能です。

管理者がアドプション エクスプローラー > Administration でプロジェクトを設定した後は、認証されたユーザーはアドプション エクスプローラー > Analytics からプロジェクトの使用状況ダッシュボードを表示、追加、または変更することができます。以下のビデオは、プロジェクトにおけるダッシュボードを示しています。